
深川神宮
東京都江東区にある日本最大級の神社。
古くから多くの退魔師が拠点としており、現代でも退魔界の中心として知られている神社である。
一方で一般人からも人気な神社であり、正月にはのべ100万人以上が参拝に訪れる。
日本の神社の中で最も祀っている神の数が多く、現在は130体以上の神を祀っている。
その歴史から、退魔師の中では深川神宮は退魔の最高峰として知られており、優秀な退魔師が日本各地から集まってくる。
深川の退魔師の数は300人以上で、その人数は日本の神社の中で圧倒的に多い数字である。
深川神宮が退魔界の中心であるのは、戦後から深川神宮は政府の管轄となり、日本で唯一の政府が管理している神社となっているのが一因である。
かつて退魔師と朝廷は密接な関係にあったが、明治後期からその関係は薄れていた。しかし悪魔の急増により、もし国家レベルの悪魔が現れた際に迅速な行動ができるようにと、当時から規模の大きかった深川神宮が国に選ばれたのである。
深川神宮の退魔師は国家公務員扱いとなり、福利厚生が日本の職業の中でもトップクラスに充実している。
世間では深川退魔師とその他の神社に所属する退魔師を区別するため、深川神宮以外の神社の退魔師を「民間退魔師」と呼んでいる。
福利厚生が充実している分、深川神宮の退魔師が扱う悪魔は民間退魔師が対処できなかった強力な悪魔が多く、その危険度は民間とは比にならない。
殉職者が絶えず、「深川の新人退魔師は一年経てば死ぬか民間退魔師になってるかのどちらかだ」と言われるほど。
先輩も後輩も同輩も次々に死んで行くため、「ある程度頭のネジが外れてないとできない仕事」と深川の退魔師は語っている。
その職務はかなり会社的で、シフトがあったり、駆除した悪魔についての報告書を書く必要があったり、有給があったりする。
現在の深川神宮の頭目は蘭 唯斗、副頭目は御堂 霞、不知火 理である。